さぁ、気持ちを切り替えてクルーズ船2日目である
この日はずっと海の上のため船ではさまざまなイベントが開催されていた
この日イチオシのイベントはこちら

国際腹打ち飛び込みコンペティションとでも訳そうか いや、国際腹芸大会であろう
お腹で飛び込みをし、いかに派手な水しぶきをあげるかを競うというイベントである
エントリーナンバー1番

なかなかのお腹をお持ちの彼
可もなく不可もない飛び込みを行い、程よく会場を盛り上げ、ある意味トップバッターにふさわしかったと言えよう
エントリーナンバー2番
ででーん

会場が沸いた
そうそうこういう人を待ってたんですよと
なんというお腹のタプタプ具合 さらに驚くことに

お胸もタプタプらしい
さぁ、胸腹タプタプさんがプールの中へダーイブ
会場は大盛り上がりだ
エントリーナンバー3番

おっと今度は引き締まったボディの彼が登場だ
3 2 1 くるんっ
彼はお腹の飛び込み大会という趣旨を完全無視し、かっこよくバク転をキメながら飛び込んだ
ぶーーーーー👎
ちゃうねん、そういうの要らんねん そういうのほんまおもんないねん しょうもないねんという観客からの大ブーイング
彼だってせっかくクルーズ船に乗り楽しい旅をしようと思っていただろう 自分のかっこいいバク転姿で会場を盛り上げようなんて思っていただろう しかし彼は今船上で1番の嫌われ者になったと言っても過言ではない
おもしろくもないウケを狙ってスベるのは御法度である 船の上は大阪より笑いに厳しいのだ
そんな矢先エントリーナンバー4番、今度はイケメンが現れた

爽やかなイケメン 引き締まったボディも素敵だ 声もセクシーである
さぁ飛び込め!
3 2 1!!!
と、司会者が言う前に
まさかのフライングである
会場は超ドン引き
いや、今まで見てたやろ 前の人たち見てたらわかるやん ちゃんと話ききーや イケメンやからって許されると思ってるん? てかフライングがもしかしてウケるとでも思った?それめっちゃおもんないで といわんばかりの大ブーイングだ
そもそもこの大会ではどういうわけかイケメンや引き締まったボディの参加者にオーディエンスは冷たい
タプタプしていればしているほど会場から支持されるという地上とは真逆の現象が起きている
船上は戦場へと化した
ところで採点はオーディエンスたちが指で1〜5を作り評価をする スタッフさんが超絶適当に数を数え合計得点が算出される不思議な形式だ

エントリーナンバー5 なんとここで今日一のタプタプさんがやってきた

飛び込みだけが審査のポイントではないことを彼は熟知している 入場からずっとタプタプさせ、観客を魅了した そして期待を裏切る事なく今日1番の水しぶきをあげてくれた 彼はこの瞬間、船の上の誰よりも輝いていた
さぁ、これで終わり!と思いきや最後にエントリーナンバー6

ここで女性の登場である しかも非常にタプタプしているではないか
期待を裏切らない飛び込みっぷり 会場は最高に盛り上がっている
さぁ結果発表だ
一位はエントリーナンバー6の女性
二位は5番のタプタプさん
三位は2番目の胸もタプタプな彼
最後にこの3人で一緒にジャンプをし、大きな水しぶきをあげよう!
さぁいくぞー!会場のみんなー!濡れる準備はできているかーい?
3
2
1
そ の 時 で あ る

あなたはお気づきだろうか

あなたはもうお気づきだろうか

まさかのさっき空気を読まずバク転して大ブーイングだったエントリーナンバー3番の彼がどこからともなく現れダイブ
またも会場中は大ブーイング
ダイブにだいぶ大ブーイングである
ほんまそういうのいいから!そういう笑いは求めてないから!と会場中から非難の嵐
さっさとプールから彼を上がらせて気を取り直して3人でダイブ
大きな拍手と共に幕を閉じた
船の上のちょっとしたイベントかもしれない
しかし挑戦者だけでなく観客も真剣である
進行を妨げたり、しょうもないウケを狙ったおふざけ、イベントの趣旨から外れた行動はこんなにも反感を買い批判を受けることになる
たかが船のイベント
されど船のイベント
もう一度言わせてほしい 船上は戦場である
いつかチャレンジしたいと思ったそこのあなたはまず何よりも沢山の脂肪をつけてから臨んでいただきたい
【クルーズ船の気付き②イケメンより脂肪が求められる大会もある】
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